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2661話

「少なくとも時間稼ぎにはなるだろう」

改造人の戦闘能力は、並の人間が太刀打ちできるものではない。私が回復して戦線に加われば、完全な形勢逆転とまではいかなくても、敵を撃退するくらいは難しくないはずだ。

だが一つだけ分からないことがある。

いったい誰がここで私たちを待ち伏せしているのか?

北欧の槍か?

そのはずはない。奴らは熱帯雨林で国内の組織のメンバーによって既に壊滅したはずだ。

以前、張虎と会った時の状況と彼の言葉からすれば、逃げおおせた者などいるはずがない。

だがもしそうだとしたら……

私は突然何かを思い出し、慌ててポケットを探り、ようやく以前張虎から渡されたUSBメモリを見...