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266話

最初、奴らは肉しか食べなかったが、今では植物まで喰らい始めている。

さらには、魔鬼蟻同士が殺し合い、同類を食べる光景さえ見られるようになった。

それに、もう一つ気づいたことがある。この魔鬼蟻は穴を掘ったり巣を作ったりしないのだ。天坑の多くの生き物たちは地下に身を隠し、これらの怪物から逃れている。

考えてみれば当然だ。赤い雨がどれほど激しくとも、十分に深く潜んでいれば、あの虫の卵が浸透してくることはないだろう。

外の魔鬼蟻の数があまりにも恐ろしく、しかも飢饉に見舞われている状況を目の当たりにして、私はますます自分の血の匂いを漏らすまいと警戒していた。

もし奴らに匂いを嗅ぎつけられたら、私たち数人...