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2650話

しかし、これは私にとって吉報だ。

今、あの白人女性の棺を掘り当てたことはほぼ間違いない。

背筋を伸ばし、疲れて痛む背中をほぐした。

ギシッ。

見上げると、地上は既に私の身長より高い位置にある。この約二時間の間に、三メートル以上も掘り下げたことになる。

少々骨の折れる作業だったが、成果は十分に満足できるものだ。

墓穴から這い出し、その場で待機している隊員たちを見た後、彼らに手を振った。

そう、私は今、あの白人女性の棺にたどり着いたのだ。

だが、墓穴の中で棺を切り開くことはできない。そうすれば時間と労力は省けるかもしれないが、恐れているのは、あの黒い液体が棺内に流れ込み、遺体を損なってしまう可能性...