Read with BonusRead with Bonus

2648話

墓の前に立った瞬間、私は自分の両手が抑えられないほど震えているのを感じた。

深く息を吸い込み、何年も祭られることのなかったこの荒れた墓に向かって、私たち東洋人のやり方で深々と一礼した。

どんな国であろうと、墓を掘り返すというのは、非常に忌まわしいことだからだ。

礼をするのは、亡くなった人への最低限の敬意だ！

三度叩頭した後、私は立ち上がり、墓の前まで歩み寄り、ゆっくりと両手を伸ばして墓石に触れた。

脳裏には先ほど見た、あの隊員たちが全身を痙攣させていた光景が浮かんだ。ちっ、私もあんな風になるのだろうか……

様々な疑念が頭をよぎったが、結果は思いのほか安心できるものだった。

やはり、呪いを受けた...