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2638話

しかし、こんな普通の銃では私たち二人にとって致命的な脅威にはならない。

もちろん、私は七号よりも少し悲惨な立場だ。最前線で突っ込んでいるのは私だし、異常なほどの自己治癒能力を持っているとはいえ、銃弹に撃たれた痛みは完全に避けることができない。それどころか……

「Fuck!」

意外にも、この痩せた男は英語で罵声を吐いた。だがすぐさま、彼の手にしたダブルバレルの猟銃が再びパスカの頭に突きつけられた。

一発。

たった一発で、パスカの脳漿が飛び散るのを見ることになるだろう。

男は警戒心を剥き出しにして、私の体から血を滴らせる弾痕を凝視し、それから七号に視線を移した。

今や七号は全身が真っ赤に染まり、一...