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2625話

「畜生め」

神父の言葉を聞き終えると、冷淡な性格で短気な七号でさえ、思わず一蹴りを入れて神父を倒した。

私は黙ってボリスカを一瞥した。

幸いなことに、この哀れな男は私と神父の会話を理解できない。もし彼が自分の姉が売春街に売られたことを知ったら、どんな反応をするか想像もつかない。

七号が一歩前に出て、神父の前にしゃがみこんだ。「立て、俺たちを案内しろ」

「いやだ!」

神父は激しく首を振り、おびえながら言った。「あんな汚れた場所は私には相応しくない。ここであなた方のために神に祈りますから、私は……」

言葉が終わらないうちに、彼はまた七号の拳を食らった。

右目の周りが青紫色に腫れ上がり、神父は悲鳴を...