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2600話

機会というものは、自分で掴むものだ。そう思い、少し考えた末、私は迷いなく洞口へと歩き出した。

「何をするつもりだ?」

私の突然の行動に、七号をはじめ全員が理解に苦しんでいた。だが、私が自分の考えを彼らに話すはずがないだろう?

洞口の外では、手榴弾が次々と投げ込まれ、爆発していた。

洞口の前で立ち止まり、振り返った私は、疑惑と驚きに満ちた隊員たちの顔を一瞥し、淡々と言った。「いつから私の行動に、お前が口出しできるようになったんだ?」

その言葉に七号は何か喉に引っかかったように、顔色を二度三度と変えたが、反論する理由が見つからなかった。今回の会社の任務において、私は絶対的な指揮権を持って...