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2558話

「では、最も厄介な問題がやってきたわけだ。

現場の痕跡からは部族の原住民の行方を判断することができず、誰が彼らを連れ去ったのかも分からない。手がかりがなく、どこを探せばいいのかもわからない。これは今回の任務が無駄に終わることを証明しているのではないだろうか?」

そう考えると、急に気分が晴れやかになってきた。

彼らの情報に問題があったことが、今回の任務失敗の根本的な原因だ。責任は決して私にはない。そもそも、会社のために命を懸ける気など毛頭なかったのだ。任務が遂行できないなら、むしろ喜ばしいことではないか。

しかし、しばらくすると、イヤホンから七号の声が聞こえてきた。「発見物あり」

くそっ……

私...