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253話

茜ちゃんについて狩りに行くうちに、僕も色々と学ぶことができた。

もちろん、茜ちゃんも言っていたが、僕と「大きな狼犬」の小白のおかげで、彼女もかなり助かったらしく、今日はこれほどの収穫が得られたのだという。

それを聞いて、僕はほっと胸を撫で下ろした。茜ちゃんがいれば、人数は多くても食料の心配はなさそうだ。

これで、あの野蛮人たちに仕返しするのも、そう遠くないだろう。

「小張お兄ちゃん、これあげる。きっと役に立つと思うの」

帰り道で、茜ちゃんはポケットから黒い物を取り出して僕に差し出した。

見下ろすと、僕は思わず嬉しくなった。

彼女がくれたのは、なんと古い軍用双眼鏡だったのだ!

これがあれば、ジャ...