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2525話

でも水人のような存在は、私は本当に初めて見た。

とても興味深い。

「そんなの簡単なことさ?」

水人は誇らしげな顔で言った。「私の体は水分子で構成されているから、分子間の距離を変えるだけで形を変えられるんだ。こんなことはお手の物さ……」

「すごいな!」

私は水人に親指を立てて、それから船べりに寄りかかってゆっくりと息を吐いた。

やっとあの忌々しい場所から脱出できた……ストロは私と少女が逃げたことに気づいて、今頃は焦って足踏みしているだろうな?

「ゆっくり休んでいてくれ。十数日もあれば、君たちを外に連れ出せるよ!」

水人は私を安心させるつもりでそう言ったが、その言葉を聞いた瞬間、私は固まってしまっ...