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2516話

「隊長!副隊長!撤退しましょう!」

この突然の出来事に、小隊のメンバーたちは恐怖で震え上がった。まるで幽霊でも見たかのように、中には既にパニックに陥り、撤退を懇願し始める者もいた。

「黙れ!」

はっと我に返った男が怒鳴った。彼は手に付いた赤黒い何かを振り払うと、まるで何事もなかったかのようなストロフに向かって、ゆっくりと言った。「私が軽率でした。申し訳ありません」

「構いませんよ」

ストロフは何事もなかったかのように軽く手を振った。「それにしても、あなた方には感謝しなければなりませんね。あなた方がいなければ、私の最新の実験体をどう試せばよいか分からなかったでしょうから」

最新の実験体?

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