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2515話

数秒後、空洞から十人ほどの小隊が次々と飛び降りてきた。

統一された服装に身を包み、装備も充実していた。訓練の行き届いた彼らは着地するなり、私と老人に銃口を向けてきた。

私はそれに動じることもなく、ただリーダー格の白人男女を見たとき、少し期待外れの思いがした。やはり最初に来たのは私の望んでいた相手ではなかったか。

「あなたがストロー博士ですか?」

砂埃が収まると、先頭に立っていた男がゴーグルとマスクを外し、引き締まった顔を露わにして老人の前に歩み寄り、丁寧に右手を差し出した。

「そうだよ」

老人はポケットに両手を入れたまま、にやりと笑って頷いた。

男は気まずさを悟られないよう手を引っ込め、単刀直...