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2503話

「だから、今からここに大人しく住むんだ。もちろん、君の行動範囲はこの地下遺跡内に限られる。触れるべきでないものに手を出さず、ここでおとなしくしていれば、彼女は無事でいられる。わかったかな?」

「わかりました…」

私は頷いた。

この条件は比較的緩いもので、自由度は想像していたよりずっと高い。これなら、少女をここから連れ出す方法を考える時間と余裕が十分にあるだろう。

「よろしい」

老人は満足げに笑うと、悠々と実験台の前まで歩み寄り、数本の薬剤を手に取ってから、左側の奥深い廊下へと姿を消した。

彼が去ると、私の体からずしりとした重圧が抜けていくのを感じた。

周囲を見回してみると、この百平方メー...