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2499話

その後、私は彼に会社のために命を懸けている理由を話した。

一人でこんな場所に長くいると寂しくなるのか、この老人は私の話を辛抱強く最後まで聞いてくれた。

「もし手を貸してもらえるなら、もちろん、大したことをお願いするつもりはないんです。外部と連絡が取れる装置を見つけてくれるだけで、あなたの望むものを差し上げます」

深く息を吸い込んでから、自分の要求を口にした。

「お金でもなんでも、協力してくれるなら何でも構いません」

「本当のことを言っているように聞こえるな」

老人はあくびをして、とても眠そうな様子で、しばらくしてからゆったりとした口調で言った。「だが、残念ながら取引に応じるわけにはいかんよ」

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