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2488話

「そこまで強くないじゃないか……」

私は首を振り、感慨に浸りながらも、どこか安堵していた。

幸いなことに、これまで出会った改造人間は数こそ多かったものの、少なくとも私が手に負えないようなタイプはまだ現れていなかった。

「行こう」

少女は私の服の裾をしっかりと握りしめていた。彼女を安心させるため、私は鉤爪を引っ込め、彼女の手を取った。

黒い霧を作り出していた改造人間は死に、目の前の道もはっきりと見通せるようになった。

この通路は下へと傾斜しており、おそらく五十メートルほどの長さがある。

今はよく見えるようになったので、足取りも速めた。

通路の終わりに到達すると、目の前に現れたのは真っ直ぐ下へと続...