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2476話

しかし今の状況では、武力を行使しなければ、ここから安全に脱出することはできないだろう。

黒人と女首領が小声で何やら話し合っている。

そして、予想外の展開が起きた。女首領が一人で立ち去ったのだ。約五分ほど経過した後、彼女の引き締まった身体が再び私の視界に現れた。

ただし今回は、ある物を持っていた。

発射筒だ。

見たところ、私の腕ほどの太さはある。

「お前の強さは昨日見せつけられたが、RPGの一発がどれだけの威力を持つか知っているか?」

黒人が女首領の隣に立ち、通訳の役割を果たしている。

「試してみればいい」

私は冷ややかに笑い、一歩も引かなかった。

この状況では、強気に出ることが彼らと交渉する唯...