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2458話

二日後、目的地まであと百キロ余りとなっていた。

この先のスラム街を抜ければ、ようやく目的地に到着する。

数日間休みなく移動し続けてきた私は、体力的にはまだ正常な水準を保っていたものの、精神的な疲労を感じ始めていた。

精神の疲れは、休息でしか癒せない。

適当な宿を見つけて紙幣を二枚投げ出すと、私は階段を上がった。

この辺りの宿は、設備が極めて粗末だった。

最低限の防音すらままならないほどだ。

だが、そのおかげで隣室から断続的に聞こえてくる声が耳に入ってきた。

どうやら、大勢の人間がいるようで、彼らの話す英語には奇妙なアクセントがあった。

英語で会話しているものの、その半分以上の単語は私には理解で...