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2444話

「もしデアリーが手を出していなければ、あなたが、あなたであるなんて知らなかったでしょうね」

「素晴らしい、素晴らしい……」

博士は舌を打ちながら感心し、私の身体を観察していた。まるで精巧な芸術品を見るかのように。

もし彼が女性なら、まだ我慢できただろう。

だが彼は男性だ。成人男性にこんな目で見られるのは、とても気持ち悪かった。

「君は私に感謝すべきだよ、本当に」

長い間観察した後、博士の顔に慈愛に満ちた笑みが浮かび、彼は片手で私の頭を押さえ、静かに言った。「もし私がいなければ、君は今頃死んでいた。いや、死よりも悲惨な状態になっていただろう」

「あの時の君は、野獣に体を食い尽くされ、最後には排泄...