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2435話

「何かおかしい」

私は彼の背後に立ち、じっと彼を見つめた。

彼のさっきの微細な動きは私の目を逃れなかった。そしてまさにそれが、この男に何か違和感を覚えさせる原因だった。

ちょうどそのとき、何気なくガソリンスタンド内のコンビニに目をやった。

ガラス戸越しではあったが、中のテレビに映し出されている映像がはっきりと見えた。そこで放送されていたのは、手配書だった。

これを見て、やっとこのスタッフがなぜこんなに緊張しているのか理解できた。

最も目を引いたのは、手配書に載っているあのトラックだ。

トラックの下には二つの人物像、黒と白。その横には赤く太字で一行:「危険人物」。

案の定、私たちはすでに指名手配...