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2430話

「コンコンコン!」

気を取り直す間もないうちに、客室のドアが突然ノックされた。ドアを開けてみると、そこには火照った体つきの金髪女性が立っていた。

露出度の高い服装をしているが、顔立ちはごく平凡だ。

じっと立っているだけでも、安っぽい香水の匂いが漂ってくる。

「サービスはいかが?」

もちろん、この「サービス」が何を意味するのかは分かっている。だが今の私は常に生死の境目にいるのだから、そんなことをしている暇などない。おまけに目の前のこの程度の女には興味も湧かない。

だが断ろうとした瞬間、思い直して彼女を引き止めることにした。

「あぁ、あなたを気持ちよくして神様に会いたくなるほどにしてあげるわ」

私...