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243話

空が徐々に明るくなってくるのを見て、茜は起き上がって私に朝食を振る舞ってくれた。彼女は一種のお粥を作ってくれた。その淡い黄色の米粒は粟によく似ているが、粒がより大きく、より丸みを帯びていて、香りも甘く美味しかった。

茜は、これが彼女自身が育てて収穫したものだと教えてくれた。

米を主食とする私だが、もう長い間ご飯を食べていなかった。今、目の前のお粥を見て、その感覚といったら言葉にできないほどだった。

その香りを嗅ぐと、たちまちひどくお腹が空いていることに気づき、急いで大きく口を開けてお粥をすすり始めた。

甘くて美味しいお粥が胃に入ると、体が温かくなり、非常に満足感を覚えた。しかし、すぐに...