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2413話

池の水は不透明で、どれほど深いのかも分からない。

一目見ると、この濃厚に見える液体の表面に、一本の人間の手が揺れているのが見えた。

間違いなく、その手の持ち主はさっきの男だ!

なんて大胆な奴なんだ、何でも飛び込むなんて。

この液体が何なのか分からない状況で、私は絶対に軽率に飛び込んだりしない。

ちょうどそのとき、武装した人員たちが次々と集まってきたが、先頭に立っていた数人はこの池を見るなり、恐怖の表情を浮かべ、思わず後ずさりした。

「これは何だ?」

「強酸だ」

その返答に私も一瞬固まった。

強酸?つまり……

再び池に目を向けると、液体の表面に浮かぶ手は、外側の皮の手袋がすでに腐食され、下の皮膚...