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2399話

「すぐに戻ってこい」

男がそう一言言い残すと、部下に合図して私をガラスの壁の向こうへと通す扉を開けさせた。

私は電動ノコギリと背丈の半分ほどもある大きなケースを手に取り、大股で中へと足を踏み入れた。

薬の効果なのか、私がウーの前に立った時、彼はまったく反応を示さなかった。ケースとノコギリを脇に置き、ガラス越しに男に向かって手を振り、始めてもいいという合図を送った。

男は頷くと、ウーの体を覆っていた大きな網が丸く縮んで、一方へと転がり落ちた。

すまない……

私は慎重に二歩前に進み、ウーがまだ何の反応も示さないのを確認してから、電動ノコギリのスイッチを入れた。

ゴォォン!

エンジン音が唸り響くと同...