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2389話

彼の口全体は喉の部分も含めて、タコの吸盤のような物が密集して生えていた。

一見すると殺傷力はなさそうだが、一度噛まれたら間違いなく酷い目に遭うだろう。

バン!バン!

この怪物はまだ私たちに攻撃を仕掛けてきてはいないが、その時を待つつもりはない。すぐに拳銃を取り出し、試しに二発撃ってみた。

案の定、弾丸はこいつには全く効かない。

「グッ」

そのとき、目の前の怪物の喉が突然数回うごめいた。そして次の瞬間、喉から白い液体が溢れ出すのが見えた。

怪物は頭を後ろに反らし、液体が喉から噴射された。

まるで雨のように、正面の広い範囲を覆い尽くす。

避けようがない!

膝で考えても分かる、この液体が良いものでは...