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2382話

地上に這い上がった瞬間、私の全身の緊張が一気に解けた。

しかし、喜びもつかの間だった。結局、任務が完了すれば、来た道を引き返さなければならないのだから。

そう思うと、私は思わず口元を歪めた。

帰り道も楽じゃないよな……

だが今は、まず任務を完遂することが先決だ。

今私たちがいるこの地面は、おそらく天坑の底で最も完全な一画だろう。面積も広く、背後の裂け目を除けば、見渡す限り果てしなく続いている。

私の推測では、もう天坑の中心部にかなり近づいているはずだ。

感染源の近くにはすぐに到達できるだろう。

辺りを見回すと視界が開け、簡単に百里先まで見通せるのだが、一周見渡した後、どこか心の奥に不安が潜んで...