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2381話

カレンの表情も思わず暗くなった。

彼女には私のような異常な自己回復能力はない。もし彼女が登る過程で不注意に体が腐食されたら、本当に大変なことになる。

だが、なぜか突然カレンは私の目の前で上着を脱ぎ始めた。

「ん？」

私が困惑した表情でカレンを見ていると、彼女は白い目を向けてきた。

「何を考えてるの？」

彼女は脱いだ上着を細長く裂き、布切れを手に巻きつけ、植物の根系に触れる可能性がある部分を完全に保護した。

彼女が何をしようとしているのか、やっと理解できた。

確かに、この方法なら短時間であれば自分の体が腐食されるのを防げる。

でも短時間で向こう側に渡れなければ……

「選択肢はないわ」

カレンはた...