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2379話

彼女が私を信じることを選んだという事実は、私に安堵感を与えてくれた。

私はかつて巨大蠍の巣穴を訪れたことがあり、岩壁の穴が地上へ通じる通路だということを知っていた。天井の底部の地形はすでにバラバラになってしまっているが、それらの通路から出れば、かなりの労力を節約できるはずだ。

結局のところ、カレンが副作用を抑えるための薬はたった一錠しか残っておらず、どうしても必要な時以外は、能力を使えるのは私一人だけなのだから。

だからこそ、最も確実な方法を選ばなければならない。

私たちが向かい側の岩壁にある穴まで徒歩で行くには、少なくともこの場所に潜む三匹の巨大蠍を通り過ぎる必要がある。

しかし、...