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2378話

「頭はまだはっきりしているけど、辛いものは辛い。これ以上何も食べなければ本当に餓死してしまう」

蠍の肉を二、三掴み続けて飲み込み、やっと口を拭って、指もきれいになめ尽くした。

「美味いな」

ようやく力を入れて気持ちよく一言言えた。

だがこれは心理的な作用かもしれない。結局のところ、胃がこんなに早く食べ物を消化できるわけではないから。

それを見て、カレンもようやく疑いを捨て、鼻をつまみながら、一口一口蠍の肉を飲み込んでいった。

ほんの数口食べただけなのに、すぐに彼女は貪るように食べ始め、巨大蠍のハサミの中の肉を半分以上も平らげてから、ようやく止まった。

「美味いね」

カレンが振り向き、私が先ほど...