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2370話

「それに、さっきもあまり食べなかったし」

最悪の場合でも残った食料は一週間は持つはずだ。

「十日間だ」

ケイレンは苦々しい表情で、私が信じ難い数字を告げた。

私は驚きのあまり、しばらく我に返れなかった。

十日?

今の自分の体の状態を感じてみると、首と手がかすかに動かせる以外、体の他の部分はまるで麻痺したように言うことを聞かない。

一体どれほど深刻なダメージを受けたのだろう?

「薬も切れた」

続けて、ケイレンはさらに悪い知らせを私に投げかけた。

彼女が言う薬とは、当然、能力を使った後の副作用を抑えるための薬のことだ。博士が私に合計五本くれたものだ。

この奇妙な世界に来てから、前後合わせて私はケイ...