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2354話

「もう終わりにしないのか?」

その瞬間、私は眉をひそめ、すぐさま前に踏み出した。

今回、こんなに大胆な行動に出た理由は、私に襲いかかる触手がたった一本だけだったからだ!

だが油断はできない。肉の塊のような口を避けた後、すぐに手を伸ばして肉瘤の後ろの触手をしっかりと掴んだ。

この触手はかなり太く、両手を使ってようやく完全に握ることができた。

しかも非常に柔軟性が高く、力任せに引き裂くことは不可能だった。

しかし、人間が他の生物より優れているのは、力ではなく頭脳だ。

たとえ今の私に他の武器がなく、あったとしても手が塞がっていて使えないとしても、他の道具を使えないというわけではない。

私にはまだ歯が...