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2342話

「どうでもいい」

私は肩をすくめた。

カレンは頷くと、すぐに腰からピストルを抜いた。

だが彼女が銃を構えた瞬間、この怪物は突然頭を持ち上げ、充血した目で私たちを食い入るように見つめてきた。

その時、私もようやく奴の口に咥えられているものが何なのか確認できた。

一対の手が生えた人間の頭部だった。

こいつについては私もカレンも見覚えがあった。この島に上陸して以来、最も厄介な怪物の一つだ。

しかも最後には倒しきれず、あの頭部の群れを逃がしてしまったのだ。

カレンの引き金を引く動きが一瞬止まった。

「死ね!」

だがカレンが我に返った時、この怪物は私たち二人が思いもよらない行動に出た。

奴はそのまま私た...