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2341話

「美味しい?」

私は突然尋ねた。

「美味しいわ」

カレンは無意識に頷いたが、ふと昨日自分が言った言葉を思い出したようで、頬に二つの赤みが浮かんだ。

「普通よ」

彼女はすぐに言い直し、私は黙って微笑むだけだった。

いつものように、食事後の休憩時間には、私たちはそれぞれ二方向の安全を担当していた。

私は怪物が集まっているエリアをじっと見張り、背後はカレンに任せていた。

だがこうして一時間も経たないうちに、カレンが突然立ち上がり、小声で言った。

「何かが、来るわ!」

やはり、二日連続で一匹の怪物にも遭遇しないという幸運には恵まれないようだ。

深く息を吸い込み、急いでカレンが指す方向を見た。

私たちか...