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2335話

この状況では、銃を使おうが手榴弾を使おうが、この奇妙な生き物にはまったくダメージを与えられないだろう。

どうすればいい?

そのとき、さっき反発力で弾き飛ばした虫が、再び私たち二人に向かって襲いかかってきた。

この勢いからすると、私たちを見逃すつもりはないようだ。

これを倒すには、素早く効果的な方法を考えなければならない。

「私の指示に従え!」

大声で叫ぶと、ケイレンの同意を得る暇もなく、彼女を突き飛ばして、一人で襲いかかってくる虫に立ち向かった。

「何をするつもりなの!」

私が動じないのを見て、ケイレンはますます慌てふためいた。

彼女には理解できなかっただろう、なぜこんな時に、こんな愚かな行動...