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2330話

「この方法、確かに効くわね!」

ふん、さっきまで私を責めていたのは誰だったかしら?

私は体に付いた泥を払い落とし、ほっと息をついて、その場に腰を下ろした。リュックから水と圧縮ビスケットを取り出し、ここまでの道のりで消耗した体力を補給する。

彼女を無視していると、カレンは鼻を鳴らしたが、賢明にもこれ以上自ら恥をかくようなことはしなかった。

彼女もリュックから食べ物と水を取り出し、少し離れた場所に座って食事を始めた。

私が持っている飲料水と圧縮ビスケットに比べ、彼女の携帯食は豊かだった。パンにクッキー、さらには小瓶のワインまである。

「いる?」

「結構だ」

私は眉を上げた。ここに来たのは任務遂行の...