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2327話

「ふぁあああっ!」

地面に踏みつけられ、両腕を切断された頭部が、喉から焦りの叫び声を上げた。

それは苛立ちながら身をよじり、笑っているのか泣いているのか判然としない表情を浮かべ、まるでいつでも穴から飛び出してきそうな様子だった。

俺の運の悪さは本当にどうしようもないな!なぜいつもこんな化け物に出くわすんだ!

一瞬、俺は後悔した。あの老教授の依頼を受けて、会社に潜入捜査することに同意したことを。

もうこんなに長い間会社に潜入して、命の危険に何度も晒され、必死に働いてきたというのに、今までのところ目的は達成できておらず、有用な情報や機密さえ手に入れられていない。

骨折り損のくたびれ儲け!

「手伝お...