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2309話

「私が思うに、これは今後の決断に役立つだろう」

結局のところ、島に逃げた六千人は大きな戦力だ。建設任務を期限通りに完了させるには、彼らを連れ戻す必要がある。

この刑務所は約二百平方メートルの敷地に四階建てで、各階には二十の独房がある。

独房は頑丈で通電しており、中に入った者は逃げられないようになっている。

刑務所の警備員は私を見るなり、思わず数歩横によけた。

彼から心の底からの恐怖が伝わってくる。

「お前、こっちに来い」

私は淡々と手招きすると、警備員は渋々ながらも私の側に近づいてきた。

共に刑務所内に入り、一階の中央に立つと、少し顔を上げるだけで全ての独房が見渡せる。上の三階はまだ...