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2301話

しかし、基地の建設がほぼ完了しようとしていた矢先、異変が発生した。

総数七千人を超える部隊のうち、突如として九割以上の人間が焦燥感を募らせ、抑えきれない暴力衝動を示し始めたのだ。

そして、これらの人々には共通点があった。それは小島のある方向へと、我を忘れて狂ったように進もうとすることだった。

この原因不明の変化に、現地の指揮官たちは為す術もなく途方に暮れた。

しかし、規定の期間内に任務を完遂するため、指揮官たちは力で制圧する方針を選んだ。だが、あまりにも圧倒的な人数差の前に、そのような手段は無力に等しかった。

それどころか、すでに激高していた人々の怒りに火をつける結果となった。

こ...