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2286話

屋上に着いた時、最上階への扉はすでに施錠されていた。

しかし、この鉄の扉が、ビルまるごと解体できる黒人を止められるわけがない。

黒人は指を一本伸ばし、鉄扉に円を描くと、軽く押しただけで、私たちのために扉の中に扉を開いてくれた。

扉の外では、百人ほどの人間が整然と並び、私たちが顔を出した瞬間、無数の銃弾が私たちに向かって雨あられと降り注いだ。

黒人は私たちの前に立ちはだかり、彼の体に命中した銃弾はたちまち水のように足元へと流れ落ちた。

そして隙間を通り抜けて私たちに向かってくる銃弾は、白人の男に遮られた。

「面白いな」

黒人は大股で彼らに向かって歩き出した。

銃弾がまったく効果がないと知った彼ら...