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2267話

我々の位置を把握し、ミサイルで精密攻撃を実行せよ。

来者不善!

「博士に連絡を!応援を要請する!」

レイリーの体表には雷が渦巻き、周囲の者たちは自然と彼から距離を取った。

だが彼はそんなことに構わず、むしろ私に向かって怒鳴りつけてきた。

「言われなくても分かっている」

私は冷ややかに彼を一瞥すると、左腕を上げて通信機を起動した。

敵が我々にミサイル攻撃を仕掛けてくるということは、彼らが我々のことをある程度把握しているということだ。

そして彼らの目的は、恐らく我々が護送している貨物にあるのだろう。

まさか第三者がこの貨物を狙っているとは、思いもしなかった。

さらに不可解なのは...