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224話

一方では獣を警戒し、一方では急いで進まなければならず、私にとっても小さくない挑戦だった。

幸い、我々の運は悪くなく、大きな危険には遭遇しなかった。時々攻撃的な死んだ猿に出くわしたが、我々の人数の多さを見ると、こっそりと逃げていった。

あっという間に日が沈むまで歩き続けた。

この時点で、我々はすでにあの高い山の中腹まで来ていたが、山を越えるにはまだまだ長い道のりがあった。

「張さん、もう日も暮れかけてるし、どこかで休んだ方がいいんじゃない?」

銭可が我慢できずに提案した。この女は何度も疲れたと言っていた。

私は彼女に何か言おうと思ったが、空を見ると確かに暗くなっていて、休む場所を探す...