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2211話

「ただしここの出口だけは例外だが。」

その後、二組の隊員らと一組の任務を引き継ぎ、一組の隊員たちがキャンプ地内に歩いていく様子を見ていた。私の周りにいる二十数名の隊員たちの顔には、こっそりとした喜びの表情が浮かんでいた。

「よかった、行くのは奴らで!」

「そうだな!」

耳元には、隊員たちのひそひそ話が聞こえる。

一方、私の視線は遠くにある数台のトラックに注がれていた。そのうちの一台の荷台には、あのドラム缶が置かれている。

おそらく……

この人たちと一緒にここで踏みとどまることもできるだろう。結局、大部隊が来るまでの三日も持ちこたえれば良いだけなのだから。

そうすれば、私はやはり無事にここを離れ...