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2202話

今ここで巨大サソリに遭遇するのは、実に当然のことだった。

「終わりだ……」

これらの巨大サソリはヴィジェに消えることのない心の傷を与えていた。奴らを目にした瞬間、彼の両足から力が抜け、その場にひざまずいてしまった。「もうだめだ、俺たちこんな少人数と乏しい火力じゃ、三日間も持ちこたえられるはずがない。死ぬぞ、俺たち全員死ぬんだ!」

人手不足、火力不足。

ヴィジェの言っていることは全て事実だった。キャンプ内の物資や武器は十分にあるものの、残された我々は五十人にも満たない。使える火力には限りがあった。

だがこの厳しい現実が、金に目がくらんでいた者たちの理性を取り戻させた。

「でも…でも俺...