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2192話

心臓と脳以外の全身の筋肉が停止状態にあり、申し訳なさそうな顔をした医師をただじっと見つめることしかできなかった。

こんなことが起きたということは、私の正体がすでに発覚したということだろう。

どうやってバレたのかは分からないが、今や私は敵陣の真っ只中にいる。この基地には装備の整った武装兵が千人以上も配置されている。今となっては、羽があっても逃げられそうにない。

「実は、あなたには感謝しているんです」

私が動けないと確認してから、医師はようやく安心したように、ゆっくりと私の側に歩み寄り、椅子を引き寄せて私の前に座った。「この前は、あなたのおかげで復讐することができました」

「でも、上層部があ...