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2190話

一度失敗すれば、それまでの努力が水の泡になるだけでなく、他人の踏み台になってしまう。それどころか、自分の命さえ危うくなる。

これでは、今回の任務に参加したことが正解だったのか、疑問に思えてくる。

残念ながら、もはや引き返す道はない。前方が刃の山や油の海だとしても、覚悟を決めて進むしかないのだ。

約三時間休息した後、私は立ち上がり、遠くない場所にある巨大な穴を振り返った。そしてヴィジェイを背負い、一歩一歩ゆっくりと陣営へと歩き始めた。

祭りの前に私が出発した時、陣営の人員の九割以上を連れて行った。

穴の下での異変で千人以上が命を落としたため、この期間は陣営の防衛が手薄になっているはずだと思ってい...