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2188話

突然、死体の間から弱々しい声が聞こえてきた。その声は力なく、聞いているだけで持ち主の命が風前の灯だということが感じられた。

まだ生きている者がいるのか?

私は少し眉を上げ、大きな足取りでその方へ向かった。

死体の山の中に、顔色が青白く、唇が紫色になった男が横たわっていた。白い肌に青い目、見た目はまあまあ悪くない方だ。

彼の体は傷だらけで、かなり酷い状態に見えた。

「あなたか?」

この男を見て、私は思わず笑みを漏らした。彼は、私がサソリの巣から救い出したあの負傷者だ。

確か、名前はヴィジェイだったはずだ。

まさか、あれほどの重傷を負った彼がここまで逃げてこられるとは、命があったと...