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2183話

制止する間もなく、パンという音が響いた。

「こんな嘘ばかり吐く奴は、死んでも惜しくない」

責任者は銃を仕舞いながら、淡々と言い放った。

彼のこの行動は、ただ自分の責任逃れに過ぎない。結局、私がこんな目に遭ったのは、彼の手柄も少なからずあるはずだ。もし生き残った隊員を早々に処理しなければ、彼も罰を免れないだろう。

「そうですね」

私は相槌を打ち、軽く笑った。

通信機の画面に映る指揮官の表情は無感動で、まるで何も見ていなかったかのようだ。彼は口を開き、「お前が戻ってきたからには、引き続きここのリーダーだ。しっかりやれ、期待しているぞ」と言った。

言い終わると画面が消え、しかし目の前に立つ責任者の腕...