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2180話

そして、私が救った武装隊員は、まだ母蠍の傍に横たわったままだった。彼が眠りについてからもう丸一日が経過しているが、一度も目覚める様子を見せなかった。

胸がかすかに上下しているのを確認できなければ、もう死んでいるのだと思ってしまうところだった。

シュッ、シュッ!

ついに三時になると、洞窟内の蠍たちが落ち着きなく動き始めた。

そして次々と、洞窟の数多ある穴から中へ潜り込んでいった。

よかった、ようやく奴らが出ていくぞ!

私の気持ちも少し高揚してきた。脱出の時が遂に来たのだ。外に出たら、おそらく我々は巨大蠍の後方に位置することになり、中央の採掘区に到達するのは難しいだろう。

だが、一度外に出れば、方...