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2122話

そして今、あの場所に住んでいるのはもう私ではなく、私も勤勉に働く必要はなくなった。

だが、今私が直面している全ては、かつての理不尽な上司たちよりもずっと頭を悩ませるものだ。少なくとも、あの頃の仕事に命の危険はなかった。

「あなたの故郷、本当に素敵ね」

しかし田舎から戻ってきたあと、玉城瑶の興味が以前ほど強くなくなっていることに気づいた。まだ私に付き合ってくれるものの、明らかに何か良くない記憶を思い出したようだった。

「故郷が恋しいの?」

私は足を止め、彼女を見つめて言った。

玉城瑶は首を横に振った。その笑みは哀愁を帯び、胸が痛むほどだった。「藤野は私の最後の肉親だったの。でも、彼ももう死んでし...