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2070話

「彼女を信頼していたから、それ以上深く考えなかった。どうせ今は後戻りできる道もないし、とりあえずやってみるしかない」

エレベーターは上昇していたが、その速度は非常に遅く、約一分経っても止まる気配がなかった。

それによって私は判断できた。私たちはおそらく地下にいるのだろうと。

「ここは廃棄された船渠よ」

マーシャが親切に説明してくれた。「冷戦時代にソ連が建設したものなの。後に会社側がかなりの代価を払って買い取り、改造してから支部の基地として使用しているって聞いたわ」

船渠?それって潜水艦を建造するための施設じゃないか?そんなものを戦闘民族から買い取るなんて、さすがに財力がすごいな。

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