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2061話

「キャンプ内は、すでに手がつけられないほど混乱していた。

多くの武装隊員が防護服を身にまとい、火の中に飛び込んでは、資料や実験品を慌ただしく運び出していた。一方で、限られた飲料水を使って猛火を消そうとする者もいた。

私はキャンプの外周の濃い霧の中を歩きながら、この光景を見守っていた。

私の目的は、キャンプの反対側に積み上げられた巨大なサソリの死骸だった。

私の知る限り、これらの標本は運び出されて会社の支部で研究されるはずだ。これらのサソリの外殻はかなり大きく、私と王邵陽が潜り込めるだけの隙間を作ることができれば、私たちもサソリと一緒に運び出してもらえるかもしれない。

「もう少し我慢して」

数匹...